「私は幼稚園育ちで保育園ってどういうところがわからなくって‥‥」という方もいらっしゃるでしょうね。そんな保育園初体験という方も、保育園育ちの方も、まずは、見学に行ってみることです。

「見学をしたいんです」と電話し、日程調整をして、訪問してみましょう。可能であれば平日の午前がいいでしょう。子どもたちの活動の様子、お散歩に出かける時の様子などがわかります。昼食後の午後は、どの園も午睡時間となります。その時間帯は、せっかく訪問しても、部屋のなかも、子どもたちの活動の様子も見られません。

午前10時頃からなら、0歳児の離乳食の様子も見られるでしょう。保育士がどんなふうに食べさせているか、どんなやりとりをしているか、そんな姿もみられるでしょう。見学時間のタイミングによっては、散歩先から帰ってきた子どもたちのにぎやかなお散歩報告を聞くことになるかもしれません。これも楽しいものです。

　実際に自分の目で見て、気づいたこと、気になったこと、わからないことについては、なんでも聞いてみることを勧めます。園見学の場合、たいてい園長先生が案内し、対応してくれると思いますが、遠慮せず、なんでも聞きましょう。いっぱいお話をすると、園長の（つまりその園の）子どもの見方や保育の考え方が、やりとりの中から見えてきます。

　複数の園を見学すると、園によって個性の違いや考え方の違いがあることもわかります。就学前までの長い間、一緒に子どもの成長の日々を喜びあい、悩みを共にし考え合う、子育てのいわばパートナーとなる保育園です。信頼できそうだな、困ったときも相談できそうだなと、そうしたことを何より大事にしながら判断したいですね。

在園児、卒園児のママ友達がいれば、その人に聞いてみるのもいいでしょう。リアルな話、率直な意見が聞けると思いますよ。