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保育と子育てQ&A
文責:子育て伴走ポッポチーム

Question 5
保育園の保育士数って、
決まりがあるの?
2021年11月
 はい。認可保育園では、年齢別に、子ども数に対する保育士数の基準が定められています。具体的に言いますと、0歳児は3:1。つまり子ども3人に対して保育士1人がいなければいけないということです。子どもが9人いれば保育士は3人となります。子どもが10人いれば、保育士は4人になるというわけです。1歳児は国基準では6:1ですが、東京都は5:1としています。そして2歳児は6:1です。

幼児になると、この比率はだいぶ変わります。3歳児は20:1、そして4歳・5歳児は30:1です。もっとも、小さな保育園では、幼児の1クラスが10人というところもあります。クラス担任が配置されていれば、この場合は10:1となるわけで、基準は充分に満たしているということになります。

保育士数の基準は、以上、紹介した通りですが、実際には、フリーの保育士がプラスされているのが普通です。小さい子の散歩や食事のときは細やかな配慮が必要なので人を増やすなど、活動の内容によって調整をしているものです。というわけで、実際の保育士数は、基準保育士数より多くなっているのが一般的です。

さて、乳児から幼児への基準保育士数の変化ですが、これは子どもの成長と関わっての変化です。0歳児のときは、授乳をしたりおむつを替えたり向き合って遊んだりと、ひとりひとりと関わりケアや遊びをすることが多いこととともに、特定の人との関わりを通して人への信頼が育くまれていくということもあり、直接的に関わる保育士の役割が大きいものです。

子ども同士の関係がだんだんと育っていく幼児期になると、友達との関係の中で、集団の活動の中で、子どもたちは学ぶことが多くなってきます。子どもたちが豊かな学びを得ていけるようにと、保育士の位置も、役割も少しずつ、少しずつ、変わっていきます。例えば子どもたちの実際の姿を見ながら、一緒に遊びをつくっていったり、子ども同士が問題にぶつかったときは、子ども同士で話し合ったり考え合うのを援助する‥‥という具合です。

子どもたちはまぶしいほどにぐんぐんと成長していきます。ひとつところにとどまってはいません。保育園に入ったら、お子さんの成長の姿について、保育士とぜひともいっぱい話してくださいね。
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